多くの現場では男性の従業員が大半を占めているが、介護現場では女性の姿が目立つ。現場によっては女性しか従業員がいない場合もあるほどに女性の活躍が目立つのが、介護現場の特徴だ。
介護職を選んで働く魅力として、女性が働くことを前提とした待遇にしてもらえる点が挙げられるだろう。全業界を考えると全体的な傾向としては男性優位の現場になっていて、従業員の待遇も男性が働きやすいことを重視している場合がほとんどだ。特に古い企業では男性が働き、女性が家を守るのが当然とされていた時代の就業規則をそのまま使用していて、女性にとっては働きにくいこともあるだろう。
一方、介護職の場合には女性が中心になっていることから、現場でも女性の働きやすさを考慮して就業規則を定め、待遇も考慮してくれている。女性にとって結婚と出産は大きなライフイベントで、子育てをすることになると仕事を続けるのが難しくなりがちだ。しかし、多くの介護現場では子育て期間中は希望すればシフトを減らせたり、夜勤を免除してもらえたりする待遇が整っている。
また、日常的な家事の負担が大きい人は日中だけ働くといった条件で働くことも可能だ。家庭の仕事の負担が大きくなりがちな女性をできるだけ現場に引き出せるように工夫を凝らしているのが介護現場の特徴と言えるだろう。結果として介護職には女性が多くなり、現場で活躍している姿をよく目にするようになっているのだ。